ドッグフードのAAFCO基準とは

ドッグフードのパッケージに書かれている「AAFCOの(栄養・給与)基準」AAFCOはAssociation of American Feed Control Officialsの略称で「米国飼料検査官協会」のことです。
アメリカではこのAAFCOの定めた規則が法律と同じような効力を持ち、その権威ある機関が、総合栄養食として必要な栄養素(たんぱく質、脂肪、ミネラル、ビタミンなど)の最小値や最大値を示したものがAAFCOの栄養基準です。
日本のペットフード公正取引協議会も総合栄養食か否かを判断するガイドラインとして、AAFCOの栄養基準を採用しています。

総合栄養食とは毎日の主食として、これと新鮮な水を与えれば犬が健康を維持できるフードのことです。
AAFCOは次のような表示を提唱しています。

  1. 栄養素に関するラベル表示や栄養基準
  2. 犬の食事で何が必要かを数値にしている
  3. 成長期・妊娠出産期・成犬用で異なる基準
  4. 給与試験の実施
  5. 研究室での分析
  6. 給与試験
この給与試験を通過する事が、現段階では世界で一番 権威あるフードの資格といえます。
アメリカでは、AAFCOを通過すると、「AAFCO(米国飼料検査官協会)の給与基準をクリア」という表示が出来、この表示の入ったフードは良質なフードであるといえます。

日本では、AAFCOの基準を採用しているのであって、あくまでガイドラインを定めている規制機関です。
個々のドッグフードの認定、承認、合否判定をする検査機関ではありません。
つまり「基準をクリア」「基準を満たす」「基準に適合」という言葉はメーカーが独自にガイドラインに照らし合わせて表示しています。

AAFCOの栄養基準を満たしていれば、必ず安心安全なドッグフードかといえば、そうでもありません。
AAFCOの栄養基準はあくまでも総合栄養食と名乗るためのガイドラインであり、「最低限、この栄養基準を満たすように作りなさい」という指針を示しているだけです。
特にプレミアムフードと言われる高価格帯の商品なら、基準をクリアしているのが当たり前の世界です。
AAFCOの栄養基準には、あくまでたんぱく質や脂肪などの成分基準のチェックであって、原材料の品質はAAFCOの基準とは関係が無い部分であるため、高品質なドッグフードか判断するためにはAAFCOの基準を満たしているかということだけではなく、内容も吟味する必要があります。
それには、原材料の中身をきちんと吟味してください。
AAFCOでは、子犬期と、成犬期で必要な栄養素基準を設定しています。

犬の成長にあったドッグフードを与えて、たのしいペット生活を送ってください。